スタイラスによる音の変化

中電MG36用楕円針
ボロンカンチレバーラインコンタクト針
サファイアカンチレバー

試したのは中電製MG36woodに装着のアルミカンチレバー楕円針、同じく中電製MG36woodに装着のボロンカンチレバーラインコンタクト針、ShureV15 typeⅡレッドローズウッドカバーにサファイアカンチレバーSAS針。

画像は実体顕微鏡にて各々針先をとらえた物。このテストをする前には中電楕円針のMG36woodで十分に心地好い音楽を味わえていましたが、ラインコンタクトに替えてみると音の収束力が高まり高域から低域迄クリアな音源の競演が感じられるようになりました。

サファイアカンチレバーのV15に至っては更に余分な音?が無くなりより一層芯のくっきり出る再生になりました。当たり前と言われればその通りですが、実際に体験してみないとこの違いは理解できないと思うとともに、MMでグルーブ感を損なわずにこれほど素晴らしい音楽再生を体験させて下さった方に感謝、感謝です。

因みにMG36woodのカバー材質は小笠原桑、シェルは脂松oodシェル。他方V15はカーボンヘッドシェルリード線はオリジナルを使用しています。

新作woodヘッドシェル

カートリッジのプラカバーをwood化する中でユーザー様から樹種の提案が有り試作してみました。

結果は素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと大喜びで追加の制作依頼と材料も取り寄せて提供してくださいました。

そこで今回はヘッドシェルの製作をしました。結果は、これ又明るい上に艶っぽさが載る上々の結果を出してくれました。

アフリカンローズウッドと言って居ますが、紅紫檀とも受け取れます。

新たにwoodカバーの仲間

ShureのV15typeⅠのプラスティックカバーの仕様を模したwoodカバーを製作いたしました。
出案者はEADのヨウゾウさん。

仕上がりの薄さ故割れ多数!加工方法に問題ありで何とかクリアしなければと試行錯誤。
製作途中の見本も含めてヨウゾウさんと工房で視聴、明らかに結果が違うサンプルの中からベストな加工品を選びました。今回は製品としては少量ですが面白い物に仕上がっています。

後日ユーザーの方から別材で試作して欲しいと連絡を受けそちらの材でも加工試聴しました。
システムによりかなりの違いが出ますが、どちらも結果は流石メーカーの技術人が作り出した意味のある姿と思いました。

V15type2紫檀カバー・サファイア針・カーボンヘッドシェル
V15type1用wood紅紫檀・牛殺し・黒檀ヘッドシェル

聴き比べ

新たな44woodの販売前に最適化された他の仕様との聴き比べを実践しました。
従来からの流れから、カモメ44wood神代欅+牛殺し針+黒柿ヘッドシェル:MG36wood小笠原桑+ラインコンタクト針+肥松ヘッドシェル:新作紫檀V15typeⅡwood+サファイアsas針+カーボンシェル。

ずいぶん贅沢なMMカートリッジの競演です。

特筆すべきはラインコンタクト針のMG36woodとサファイヤsas針のV15typeⅡの素晴らしさ‼️無駄な音が混じらずクリアなので、各楽器の音が聴き分けられるのです。

この体験はやはり実際に聴いて見ないと判りません。

牛殺し針の44woodでも十分にリスニング出来るのですが、この差はいかんし難いようです。

44wood神代欅、黒柿ヘッドシェル、牛殺し針
MG36wood小笠原桑、肥松ヘッドシェル、ラインコンタクト針
V15typeⅡ紫檀wood、サファイヤsas針、カーボンヘッドシェル

今日のリスニング

レコードはChuck Mangione、44wood神代欅に黒柿のwood ヘッドシェルで聴いて居ます。MG36woodと比較すると音圧は若干落ちますが、小気味良い再生をしてくれて居ます。

中電MG36シリーズ、Koike Linesリード線試聴会

4月19日DJバー八王子SHeL TeRにて開催されました。
木こりもMG36woodをカスタマイズ品として参考展示させていただきました。

会も終盤に差し掛かったころ中電の斎藤社長が折角カスタマイズ品のMG36woodが来ているので試聴してみましょうよ!とご提案いただき参加の皆さんに聴いていただける運びとなりました。
結果は上々で、明らかにレベルアップした音楽再生を体験していただくことが出来ました。

又、斎藤社長からはMMカートリッジへのこだわり等、普段お聞きできないエピソード等ご披露いただきとても有意義な時間を過ごさせていただきました。

MG3675オリジナルカートリッジ
ノブ加工後MG36woodに取り付け

屋久杉垂撥

板材に加工して有った屋久杉の片割れ、すべて木目に特徴が有るので垂撥を作りました。

サイズ的にはどちらのご家庭でも使い勝手の良い905ミリの長さ、花掛けもいろいろ選べそうです。

スピーカー用インシュレーター

昨年暮れに製作した欅・桐スピーカー用にスパイク式インシュレーターを作りました。

スパイク式インシュレーター

欅、ナラ、神代欅と3種類の材で12ミリのスパイクを組み込んであります。

フロントバッフル側2点とリア側1点の3点支持にするつもりです。スパイク式インシュレーター取り付けにより、不要振動の伝達が入り出共に抑えられクリアな再生が出来ると思います。

神代欅スパイク式インシュレーター

神代欅のフロントバッフルのスピーカーにはこの神代欅スパイク式インシュレーターを使用してみます。

改作+新作

欅、桐の組み合わせスピーカーの解像度試作から得た良結果をもとに同じく7.7センチPPコーンユニット使用のスピーカー。
Fostex、FE103Sol16Ω、MarkAudio18センチと立て続けに製作して聴いています。

欅、桐7.7センチバスレフスピーカー
欅、桐FE103Solバスレフスピーカー
欅、桐MarkAudio18センチバスレフスピーカー

特にMarkAudio18センチは現状(総欅)の時も感じていたのですが、音場の現れ方が素晴らしく、欅桐に代えてまだ数日も経っていないのですが、一段と奥行、拡がり共素晴らしく感じられます。
どの様な事が仕事をしてくれているかは推察でしかありませんが、聴感上はそのように感じています。

7.7センチユニット使用のバスレフスピーカーはこのサイトで販売いたします。ご覧ください。

新たな思考

家具屋の作るスピーカーは今まで単一材での製作、しかも殆どが不要振動を抑え込む高剛性を狙って製作していましたが、先日MarkAudioのMAOP11、16センチユニットのバスレフ箱の厚さを変えて有るのをじかに感じて、今回詩作として謎の77ミリプラスチックコーンユニットを使用したバスレフスピーカーをバッフル面欅20ミリ、その他桐16ミリという一寸風変りな取り合わせで作りました。

桐材は柔らかいという印象ですが、刃物に対する表面硬度は堅めに感じます。何より琴の胴としては代えがたい材ですし、自分が思う無垢材の欅との取り合わせで音をうまく処理してくれそうな?感じが強くしたのです。

結果は驚くほど高域から低域迄コンスタントと言うより綺麗なまとまった音を再生してくれています。公証200HzほどのF₀なのですが、・・・・ダクトの共振周波数は100Hzまで下げていますが、無理なく出ているように思えます。

塗装前正面
塗装後