屋久杉小箱

訪問者の方に何に使う箱ですか?と問われ使い道不明の箱ですと。
そんなもの作っちゃいけないのでしょうが、この材の、この杢目を使いたいとなった時にやってしまう習慣が使い道不明の箱が多いようです。

手元に置いて撫ぜ、さすっているうちに変わってくる、いわゆる経年変化を楽しめる物の中に箱が含まれると思っています。数年、数十年後に時代の載った良き味が出てくるのが無垢材の愉しみの大きな要素と思っているからです。

今回、引っ張り出した屋久杉材の一部から2個の箱を作りました。

屋久杉小箱
屋久杉小箱b
屋久杉小箱
屋久杉小箱b

外側にはオイルを塗りましたが、内側は無塗装として香りを楽しめるようにしてあります。屋久杉小箱bの方は加工後に薄い割れを見つけたので再加工して5ミリほど浅くなってしまいました。

  • 寸法:幅215mm 高さ50mm 奥行125mm
  • 塗装:オイル仕上げ

44woodねじ込み式の改良

現行の紫檀、ローズウッドのフルハウジングタイプで使用している本体にタップ立て(ねじを切る)しているのを新しい出荷分からインサートナット(埋め込み式ナット真鍮製)を使用することにします。

以前から本体のネジ込みで山を崩してしまうのではないかという危惧が有ったので、加工法、音質の変化等実加工を経て検討した結果採用することに至りました。

画像は黒檀と欅ですが、上部寸法は同じなので画像をつけておきます。

黒檀

Anniversary

木まんま工房木こりを開設してこの4月に38周年となりました。
良くも悪くも長年続けてこられたのは一重にオーダー家具を注文して下された方々、材料の提供をして下さった木材関係の方々、様々な知恵と経験を惜しげ無く与えてくださった諸先輩方のおかげ様です。

顧みるのはまた後日として、手持ちの材料の内この時期にどうしてもやっておきたいと思った物がありました。

屋久杉材の特に木目の細かい”これこそ屋久杉”と言えるような部位を使用したヘッドシェルの制作です。巷では屋久杉と言ってもフーン!と言われる位の物も見受けられますが、今回の材はまとまった形を表すには貴重な部位です。

音響的にも大変優れた評価も出ていますし、木目も突出していて、使いやすいヘッドシェルであれば手元に置いてレコード再生の楽しみが増えること間違いないとの思いです。今回指かけも同一材を使用しています。目の通った柾目の部分を使用して強度も考慮してあります。

詳細は後日販売ページにてお知らせいたします。

屋久杉ヘッドシェルの木目
指かけを取り付けた状態
指かけ材の年輪

屋久杉材のオーディオ活用

数年前に工房に来られたダブルウーファーズの方、残念なことに他界されてしまいましたが、来房された折に注文いただいたV15typeⅢのウッド化に屋久杉材を選定なされたことを思い出し、屋久杉材の音響特性の記事を読んでみると独自の特性を持っていることが書かれていて、自分も屋久杉材と言える樹齢1000年以上の曰くの有る材を所持しているので、その中でも特に木目の優れた年輪幅の狭いところの材でヘッドシェルと44woodを製作してみようと思いました。

取り敢えず材料の細分化と加工を始めてみますが、以下に材料の部分的な画像を載せます。
おそらく土引きしたであろう材なので部分的にかなり傷の多い材なので使えないところも多いようです。

屋久杉の特徴木目
屋久杉特徴木目
ヘッドシェル上面の杢目

MG36woodの感想

米国に渡ったMG36woodとウッドヘッドシェル、先日ご感想をいただきました。
一言でしたが、「Amazinng」との嬉しい反応でした。

MMの良さを、ウッド化する事に依りMG3675の持てるポテンシャルをいっそう引き出せていることと思います。是非ご活用ください。

44woodとパーカッションの魅力を探る

八王子の「道程」さんで購入したレコードのRalph MacDonaldのThe Pathがお愉しみなので様々な組み合わせで楽しんでいます。これは非売品のマユミという材で作った44woodにJicoの黒柿でウッドシェルに肥松で聴いているところです。

44woodも材質で好みが変わるところが面白いのですが、パーカッションのキレの良さがとても楽しめる組み合わせだと思いました。

44woodマユミ スタイラス黒柿 ヘッドシェル肥松

MG36wood米国へ

たいした事ないと思われそうですが、木こりにとっては大きなテストケースになると思っています。と言いつつも、たまたま息子の仕事上、米国への出張が有り、あちらでの友人の奥方がレコード鑑賞がご趣味ということで、ならば親父の商品をお土産に、と言う話をもらい、自分のお勧めの一点をセレクトしてみようと選んでみました。

カートリッジは現行のMMで木こりで改造して優れた結果を出している(株)中電のMG3675をウッド化したMG36wood、しかも通常バージョンではないレッドローズウッドを材質としました。
音のキレと高域の伸びに特徴も有り女性好みになるかもと思ったのです。

ただ、組み合わせるシェルやリード線によってはきつく感じる事も有るかもしれないとヘッドシェルに神代欅を組み合わせ落ち着かせると言う事にしました。

工房での視聴の結果は上々ですが、白人系の方の好みに合うかどうかは帰国してからの感想を聞ければと思います。

MG36woodレッドローズウッド∔神代欅woodヘッドシェル
MG36woodレッドローズウッド+神代欅woodヘッドシェル

オーディオボード作成

スピーカー用のオーディオボードの依頼、最初は厚さ20ミリで2枚接ぎとの事でしたが、使用されるスピーカーの個性を引き出すためにも厚さ、単盤の方がより良いとの結論に達し、桜材40ミリ厚の単盤板を仕上げました。

サイズは幅400ミリ、奥行き600ミリ、かなり大きなスピーカーです。厚さは前出の通り40ミリ、重さもかなり有ります。

桜材ベースボード

完成後取りいらして下さり、納品です。
翌日お電話をいただき、現在お持ちのスピーカーでお試しになったところ再生力が一段と上がったということです。ピアノに関しては絶品だと嬉しいお知らせをいただきました。

ご連絡をいただきすぐにこの材の端切れから自分の所のスピーカーのスタンドの上に置いても変わるのか試してみました。

イヤー!!変わります。元々はタモ材で組んだスタンドの天板の上に40ミリ厚の桜材を削ってとりあえず置いただけでしたが、音の伸びやかさとバスドラが乾いたバンという音からドンという沈み込みのある音になってきています。これはこれはようこそいらっしゃいです。

桜材ベースボード

長岡式?オーディオラック

注文を頂いた方からは20年以上前に雑誌に載っていた長岡鉄男氏のオーディオラックの材料とデザインに自分なりのこだわりを込めて発注なさったそうで、元は21ミリ厚のラワン合板ですべて書かれていたそうですが、材料を購入しようとすると余りの重さに厚さを18ミリに替えてみたそうでした。

ただ、気に入った色気のある材料が1枚しか見つからず、とりあえず天板と底板用にカットして貰っていつか製作しようと思っていたのが20数年経ってしまったそうで、今回この材料も含めて製作できないかと依頼されてきました。

ラワン合板、確かに重いのですが平坦度は殆どくるっていなかったのでお引き受けしました。
合わせる材料は欅、3分割の仕様での製作だそうで、厚さを薄くしたので裏側に揺れ止めに補助板を組み込んでの物になりました。そのうえで、前側に一枚戸が欲しいとの事。スライドで取り外しができる扉も付けました。

オーディオラック前面
オーディオラック後面
オーディオラック扉閉め

一応3分割が出来てここに分かれますが、積み重ねたときのズレを防ぐ為に各段ごとにダボの抜き差しで固定できるようにしています。

スパイク式インシュレーター製作

家具屋ゆえの木材のインシュレーターは色々作りましたが、自作スピーカー用に今までは金属製のスパイクピンを使用しての物だったのですが、小型のバスレフスピーカーを作る事が増え、それに伴ってインシュレーターも非金属ピンでデザイン、振動対策も強く意識し2種類の材質のインシュレーターを製作しました。

これはバッフルの材に合わせて使用できることを考えた選択です。一つは欅材、もう一つは神代欅材です。再生音は音の濁りを排除し芯の通った気持の良い音です。

欅製インシュレーター
神代欅製インシュレーター